宵闇逼ればタンゴを一曲♪♪♪月下の蘭 Orchids in the moonlight

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1933年、MGM映畫制作『空中レビュー時代』の主題歌です。
原題は『リオへの飛行 Flying down to Rio』ですが、
翼の上でレビューを演じるのでこんな邦題が附けられたとか。
男聲の甘たるいポピュラーソングが、後にタンゴに編曲されるや
俄然人氣が出て多くの歌手の録音するところとなりました。
今宵はコケティッシュなダイナ・ショアの歌唱を撰んでみました。

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子供の時分に彼女の「靑いカナリア」といふ歌が流行しました。
金絲鳥の鳴聲が流れるなか、繰り擴げられるアクロバティックな歌唱に魅せられて、誰もゐない午下がりなど、ラジオで聽いてゐました。
タンゴぢゃありませんが、懐しさに惹かれて貼り附けておきます。
「青いカナリア Blue Canary」
https://www.youtube.com/watch?v=REPqry3tBUE

早春の花は黄色が多い

未明から雪、6時過ぎに窓外を見ると薄らと冠雪。
雪は風花と變じ、東の空が明るむも、風が吹きつのる。
袢纏を羽織つて近邊を少し歩いてみる。
萬作(マンサク)、山茱萸サンシュユ)、臘梅(ラフバイ)などの花木が咲き、

道端には立金花(リフキンクワ)や喇叭水仙(ナルシス)が花開き、眼を愉しませる。

どれもこれも鮮やかなイエロー、早春に開く花は何故か黄色が多い。


《萬作》

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《立金花》

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《臘梅》

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《ナルシス》

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宵闇逼ればタンゴを一曲♪♪♪夜のヴァイオリン ティノ・ロッシの甘き歌聲で

原曲はツェザーレ・アンドレア・ビクシオが映畫の主題歌として作曲した「ジプシーのヴァイオリン Violino Tzigano」といふカンツォーネです。
佛蘭西に渡つて「夜のヴァイオリン Un Violon dans la Nuit 」、
英吉利では「夜のセレナーデ Serenade In the Night」の曲名で親しまれました。

聽き比べてみると、やはりティノの甘い甘い腦天氣な歌唱ぶりが佳いですね。

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https://www.youtube.com/watch?v=RV6GX1oeogA&index=27&list=RDX3UozSOIEc4

1930年代の伊太利亞で人氣を博したテナー、

カルロ・ブティの歌唱も貼り附けておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=6LeSib7rKlg&index=3&list=RDK6HA53BXCy8