雪催ひ

 今日は早朝から強い風が唸りをあげて吹き荒れてゐます。それでも7時過ぎには陽が差して暖房も照明も要らなくなつたのですが、晝前には雲が出て、午後には粉雪が舞ひ始めました。ネットで北信濃地方の天氣豫報を調べたら、水曜日頃まで〈曇り時々雪〉だとか、今日のうちに食糧を確保しておかねば……。
 ときに、今夜は一週間ぶりで親友のMr.Vermilionとお酒を呑みますので、午後一で料理に取りかゝりました。まづ、先週川島徳絵(石堂藍)さんから頂戴したお手製の鹽麹を使つて《鶏手羽元の煮込み》を作つてみました。昨夜のうちに鹽麹をまぶして冷藏庫で一晩寝かせた手羽元を醤油・酒・味醂・水・薄切り生姜・潰し大蒜を併せた煮汁で25分ほど煮込みました。最初だけ強火で後は弱火です。鹽麹を使ふのは初めてですが、まづまづの味に仕上がつたやうに思ひます。もう一品は既製の肉團子と白菜をコンソメベースのスープで煮びたしにしたものであります。東京の知人から御歳暮としてソーセージやハムの詰め合せが屆いてゐるので、これもいたゞきます。
 當地を襲ふ強風を飯縄颪(いづなおろし)といふらしいのですが、インターネットで檢索しても、出て來るのは、さういふ題名の芝居が上演されたといふ記事ばかりで、よく解りませんでした。飯綱(山の名に限り飯縄)と申せば、修驗道で知られた權現樣の坐(ましま)す地、幸田露伴の「魔法修行者」を讀んで以來、一度足を運んでみたいと思つてゐましたので、暖かくなつたらVermilionさんにお願ひして案内していたゞくつもりです。
 酒盛りの前に、まづは温泉錢湯へ暖まりに。