師走の朔日

 今日は新暦師走の朔日(ついたち)、早朝ちよつと陽が差したかと思ふと呀(あ)といふ間に掻き曇り、霙(みぞれ)模様となりました。北風の吹きすさぶ音が餘計に寒さを誘ひます。陽射しが出た時に露臺の物干竿に吊るしておいた手拭やタオルが宙返りを始めたので慌てゝ取り込みましたが、外の寒いこと、零度を切つてゐるに違ひありません。先月半ば頃から「これから寒くなりますよ」と諄いくらゐに聞かされて來ましたが、これほどとは思ひませんでしたね。暖房費が嵩みさうで怖い……。
 先日見えた川島さんから甲州ワインを頂戴したので(他に銘菓信玄餅やお手製の鹽麹なども)、今夜お友達のMr.Vermilion(當地にて得た親友第一號)と頂きます。川島さんに晝食を差し上げた萱(かや)といふ蕎麥屋(日本酒の藏元の經營に成る萱葺古民家)に彼が案内してくれたので、共に味ははうといふ譯であります。
 二人での酒宴の卓には枝豆・ソーセージ・里芋などの半加工食品も載りますが、私の手料理も少し加はります。今夜は〈鶏手羽元の梅干煮〉と〈油揚と白菜の煮びたし〉ですが、味を染み込ませる爲に午前中に作つておきました。
 あとは夕暮を待つてまづ温泉錢湯に行き、十分身體を温め喉をからからにして、歸りにビールを買ひ込んで(ワインだけでは呑みたりなくなるのは必定)……。週末のさゝやかなるお樂しみであります。

【追記】此の記事は昨日午後3時頃に書き込んだのですが、料理の寫眞をオリジナルのまゝ貼りつけてしまひました。大きすぎてちよつと不氣味な感じがしたものですから、本日(2日)午前10時前、記事全體を一旦削除して、更(あらた)めてアップ、寫眞を少し小さなサイズに替へました。さうしたら、2日に書き込んだことなり(當然だらうが!)、日附と記事に齟齬が生じてしまひました。斯樣な事は今後も多々あらうかと存じますが、初心者の試行錯誤(大袈裟な……)と思し召して大目に見てやつて下さいまし。