〈あんずの里〉訪問

 昨日は天氣豫報通り22度の暖かさ、近在の〈あんずの里〉の花が滿開との報あり、午後3時過ぎ、Mr.Vermilionにお願ひして案内していたゞきました。
 平日の夕刻近くなのに結構な人出、《あんずまつり》は明日からだといふのに花は確かに滿開でした。樹丈が高いのは概ね古木で、殆どの樹は人の背ほど、これは6月末からの毎年恒例〈あんず狩り〉に際して實がもぎやすい高さに生(な)るやうにといふ配慮なのでせう。一番高い展望臺からの眺望は淡紅(うすくれなゐ)の靄か霞がかゝつたやうで、中々のものであります。
 豫報では、今日の夕刻から明日にかけて、春の嵐ともいふべき暴風雨になるとか、《あんずまつり》が始まるのに折角の花が散りはせぬかと心配です。

あんずの里


杏林に連翹一叢(ひとむら)

花隱れに朱の鳥居が……