名殘の紅葉、黄落
好天ゆゑ散歩に出たく思ふものゝ、だいぶ前から弱つてゐる左膝が數日前から痛みを増して
踏ん張ることが出來ず、出かけられません。辛うじて自轉車は右足でこげるので、買物の際は
さうしてゐます。落葉樹の色づきも終焉が近づいてゐる氣配、此の邊は夜分に風が吹き荒れる
ことが多いので、翌朝公孫樹(イテフ)が丸裸になつてゐたりします。
もう暖房器具なしでは過せないのですが、今年は書き下ろし等が捗らず、殆ど収入がなくて
藏書などを處分しながら何とか凌いでゐる體たらくゆゑ、用いるのは炬燵と電気毛布のみです。
野菜や果實を御近所の方々が下さるので、最近は菜食主義者のやうな暮しであります。
風の吹かぬ午前(ひるまへ)、自轉車にて出かけ近所の落葉樹を撮してきました。
女夫公孫樹(めをといてふ)
*近所の伊勢社境内、落ちた銀杏(ギンナン)の異臭が邊りに……