小彼岸櫻

 3月29日《少しづつ咲き始めた春の花》の中で「早咲き種の櫻」として載せた寫眞の櫻は、高遠小彼岸櫻(タカトホコヒガンザクラ)といふ種類だと判明、持ち主の方が南信濃伊那市高遠へ赴かれた際に需めて來られたらものださうです。〈江戸彼岸〉と〈豆櫻〉の交雜種とされてゐるやうで、高遠固有の櫻として知られてゐます。舊幕時代、高遠城下の櫻馬場に並木として植ゑられてゐたものを、明治の初めに城跡に移植したものが、現在「天下第一の櫻」とか「日本三大櫻の一」とか稱されてゐる高遠城址公園の櫻だといふことです。早咲き種ですから、もう滿開かも知れませんね。

3月29日掲載「早咲き種の櫻」再掲

高遠城址公園の小彼岸櫻(source:http://takato-inacity.jp/