今朝の玄關生花*二輪草
二輪草は毛莨(ウマノアシガタ、或はキンポウゲ)科の一輪草屬の多年草です。一輪草と二輪草の相違は花の附き方(一輪か二輪か)に據るとされてきましたが、其れを見分けるのは聊か難事です。なぜならば、一輪草の中にも二輪の花を附けるものがあり、二輪草に至つては一輪もあれば三輪もあるといふ氣儘さであります。更に申せば三輪草といふ同屬の高山植物もあるのです。掲げた寫眞の二輪草は、窓から見える駐車場の一隅に擴がる群落で摘んだもので、初めは一輪草か二輪草か判斷に惱んだのですが、土地の方に伺つて二輪草と判りました。
二輪草の群落
毛莨科には鳥兜のやうな毒草、黄蓮のごとき藥草も多く、また蓮華升麻(レンゲシヨウマ)・秋冥菊(シウメイギク)・苧環(ヲダマキ)・鐵線(テツセン)・半鐘蔓(ハンシヨウヅル)・翁草・梅花藻(バイクワモ)・立金花(リフキンクワ)・飛燕草・クリスマスローズ等々多種多樣の床しき趣を見せる山野草や水草が沢山あります。