郭公飛來

 今朝、郭公の聲を耳にしました。今年の初音であります。あまりに近いので、駐車場側の窓を開けてみたら、眼前の電線(10米ほどの距離)に留まつて鳴いてゐるではありませんか。デジカメを持ち出して構へた途端、もう一羽飛來、留まつてゐた方が飛び立つと後から來たのも追ひ縋るやうに飛び去つてしまひました。呀といふ間のことで、シャッターを切る暇もありませんでした。
 後から來た方が小柄に見えたので此れが雌、逃げ去つたのが雄だと思ふのですが……。交尾して、千曲川の葭原あたり、葭切(此れも南から飛來する夏鳥)か何ぞの巣に託卵して、暫く遊んでから(?)、また南の國へ歸るのでせう。

 先週はじめの天候の變化で眞夏日から春の氣温に逆戻りしたせゐか、また體調を崩してしまひ、先週は怏々として愉しまぬ日を過ごしました。明日締切の原稿があると申すのに、未だ手つかず、これから書いてみます。かゝる態(ざま)にて戸外での撮影もいたさず、花木畫像のストックが盡きたので、露臺の飛燕草を撮つてみました。
 冷藏庫が空になつてしまつたので、原稿にかゝる前に食糧の調達に行つてまゐります。

 露臺にてつゝましく咲いた飛燕草