【いつかの二人☆柊林映畫篇】

「黒蘭の女」ベティ・デイヴィスヘンリー・フォンダ
 JEZABEL:Bette Davis and Henry Fonda,1938

「エリザベス」ベティ・デイヴィスエロール・フリン
 THE PRIVATE LIVES OF ELIZABETH AND ESSEX:Bette and Errol Flyn,1989

「時の終りまで」ガイ・マディソンとドロシー・マクガイア
 TILL THE END OF TIME:Guy Madison and Dorothy McCguire,1946

「ハネムーン」ガイ・マディソンとシャーリー・テンプル
 HONEYMOON:Guy Madison and Shirley Temple,1947

實弟とのスナップ

ガイ・マディソン:ブロマイド

第二次世界大戦後に人氣を博した二枚目スターですが、没後は殆ど顧みられぬやうですね。

「陽のあたる場所」エリザベス・テイラーモンゴメリー・クリフト
 A PLACE IN THE SUN:Elizabeth Tailor and Montgomery Clift,1951

「赤い河」モンゴメリー・クリフト RED RIVER,1951.

*此の作品でデビュー、二枚目俳優としての將來を期待されるも、身體の不調から酒や藥に依存するやうになり、1956年、エリザベス・テイラー邸のパーティに臨んだ歸途に交通事故を起し、顔面に傷を負うてしまひ、以降心身を病む日々を送ることに……。
 度々共演したリズ・テイラーが親身に接し勵ましたやうですが、再起を果たすことなく早世してゐます。リズは此のモンゴメリーの他にもジェームズ・ディーンロック・ハドソンなど、ゲイの俳優と親交を結んで最期を看取つてゐます。

「ペティコート作戦」トニー・カーティスケイリー・グラント
 POERATION PRTICOAT:Tony Curtis and Cary Grant,1959

空中ブランコトニー・カーティスバート・ランカスター
 GRAPEZE:Tony Curtis and Burt Lancaster,1965

「緑の館」アンソニー・パーキンスオードリー・ヘップバーン
 GREEN MANSIONS:Anthony Perkins and Audrey Hepburn,1959

「ローマの哀愁」ヴィヴィアン・リーとウォーレン・ビューティ
 THE ROMAN SPRING OF MRS.STONE:Vivien Leigh and Warren Beetty,1961

 *テネシー・ウィリアムズの中篇小説『ストーン夫人のローマの春』の映畫化、原作はそれとなくゲイ・テイストを仄めかせてゐる秀作。ヴィヴィアンにとつては最後から二番目の映畫、ウォーレン(最近は姓をベイテイと表記するやうです)にとつてはデビュー作「草原の輝き」に續いての出演作であります。
 さた過ぎたブロードウェイの名女優(かつて一世を風靡)が引退してローマを訪れ、ジゴロのやうな若者と交渉を持つ……、當時のヴィヴィアンには似合ひの役柄とも言へさうです。此の映畫のいま一つの見所は、「三文オペラ」などで知られる劇作家クルト・ヴァイルの未亡人ロッテ・レーニャが怪しげな稼業(裕福な紳士や婦人に見榮えのする若者を斡旋)に勤しむ没落貴族テッリビリ=ゴンザレス伯爵夫人を好演(怪演!?)してゐることであります。