住居の敷地内に未だ散つてゐない紅葉があつたので撮つてみました。曇天ゆゑ鮮やかな色
は出てゐませんが、御覽に供します。此のところ、去年に比べると外氣温が高めであります。
楓
楓(異種)
無花果
楤(タラ)
錦木
柿
昭和の紅葉詠の秀逸を少し抄いておきます。
あかあかと紅葉を焚きぬいにしへは三千の威儀おこなはれけむ 前川佐美雄
障子戸を染めし楓(かへるで)さにづらふわが紅葉賀きはまらむとす 葛原妙子
枯るる蓬生(よもぎふ)口紅ほどにもみぢする心車輪のごと急く彼方 塚本邦雄
みなかみの千入(ちしほ)のもみぢ語るべく眠れるものは抱き起せよ 山中智惠子