郭公飛來

 一昨日午前4時過ぎ、白々と明け初めた頃、今年初めて郭公(クワクコウ)の
鳴聲を聞きました。毎年今頃、南國から托卵の爲に遙々と渡つて來るのです。
 此の邊りで見かける鳥と申しても、私には青鷺・白鷺・鳶・鴉・尾長・鵯・
椋鳥などの他は鶺鴒・目白・雀・四十雀・山雀などの小鳥ぐらゐしか認識出來
ません。如何なる鳥の巣に卵を産み落とすのか、以前、TVで葭切(ヨシキリ。
大きさは郭公の半分以下でせうね)の巣に托卵する映像を見たことがありますが、
其の葭切が千曲川の河川敷の葭原にでも棲んでゐるのでせうか。
 梅雨入りといふのに、殆ど雨が降らず、毎日植物に水を遣らねばなりません。
それでも季節の花は時をあやまたずに次々と咲き始めます。

 今日の冠着

 紫陽花

 蕨

 名稱忘失

 園芸種名は「ブラックなんとか」、全草が私の好む珈琲色(或は烏賊墨色)だと
申すのに忘失するとは情けなきかぎりであります。