陸の孤島?

 快晴ですが、風は冷たく、然も唸つてゐます。
 昨日、惡路(舗道は膝丈を越える積雪)をついて徒歩(普段は自轉車)にて宅配便の營業所まで出向いたのですが、「交通網が麻痺してゐて發送の目途が立たないので、當分の間、荷物の受附を見合はせてゐる」とのこと、致し方なく持ち歸りましたが、徒勞感を覺えました。
 關東甲信地方は14日から16日にかけて未曾有の大雪にみまはれ、當地の積雪も70糎余に達しました。甲信越と關東や中京を結ぶ高速道は一時すべて閉鎖、國道も積雪のため分断され、鐵道路線も殆ど止まりました。當地から關東へ通ずる國道18號線の碓氷峠で數百台もの車が3日に亙つて立ち往生してゐる光景をTVのニュースで何度も見ました。甲信兩國は一時《陸の孤島》と化してゐた如くであります。今日になつて大方の鐵道・主要道路は復旧したと傳へられましたが、今度は其處彼處(そこかしこ)で澁帶が起こつてゐるやうで、物流はまだ舊に復さぬ樣子、小規模なコンビニなどは臨時休業の札を貼り出してをり、私も麺麭や豆腐の入手に苦勞してをります。
 近所の御老人の話では「記憶に無いほどの豪雪」の由、此の積雪が溶けるには可成りの時間がかゝりさうで、些か憂鬱であります。

未だ足跡の無い積雪も

本日の冠着山(姨捨山)